2012年4月18日水曜日

インバウンドMICE実践セミナー

海外MICE先進地、香港、マカオのノウハウを学ぶ

  
 弊社では224日に“海外観光局からMICE誘致のためのヒントを掴む”と題して、「インバウンドMICE実践セミナー」を東京・港区のアリス・アクアガーデン品川にて開催しました。MICE市場に今後取り組んでいく計画を持っている地方自治体、コンベンションビューロー、観光協会、業界関係者などを対象に行いました。
 初のセミナーにもかかわらず、ご協賛いただきました、社団法人日本観光振興協会、ご後援いただきました、日本政府観光局、一般社団法人日本コングレス・コンベンション・ビューロー、財団法人国際観光サービスセンター、社団法人国際観光旅館連盟の各団体様には、ご協力の御礼を申し上げます。また、集客にご協力いただいた、各団体、企業様にも重ねてお礼申し上げます。



今後、地方で求められるMICE誘致への取り組み

 弊社では、人口減少時代の中で、国内需要の喚起と地方の地域振興にとって訪日外国人旅行者の誘致および国内の移動、交流事業の活性化は非常に重要な事業であると位置づけています。
 その中で、MICEMeetingIncentive TravelConventionExhibition/ Eventの4つの頭文字)の誘致は、ビジネス目的が中心であるため、経済効果が高く、雇用の創出などを含めて市場拡大の可能性が期待される事業であると考えます。地方への交流人口の拡大、景気浮揚策の1つとして、MICE市場への理解とさらなる誘致に向けた取り組みが求められていると考えます。


 セミナーの基調講演では、千葉千枝子氏(観光ジャーナリスト・東京成徳短期大学、城西国際大学観光学講師)に、「アジアにおける観光戦略と日本のMICE」と題し、アジア圏、欧州圏、北米圏の観光戦略の動向をご紹介いただきました。
 また、加熱するアジアのMICE誘致については、アフターMICEとユニークベニューの豊富さがポイントであると強調され、地方都市の地域資源を活かしたMICE誘致をご提案いただきました。このあと、海外の先進地事例として香港政府観光局の古谷剛氏から、「成長を続ける香港MICE市場 企業誘致の戦略とは?」と題し、誘致に向けた具体的な取り組み内容をご紹介いただきました。2000年以降、日本から香港への企業団体旅行が増加傾向にあり、同局のインセンティブ(社員旅行・報奨旅行)に関する販促およびプランニング戦力などについて解説いただきました。


 マカオ観光局の府川尚弘氏からは、「年間2500万人を誘致する小さな巨人〜マカオのMICE戦略とは?」をテーマに、日本からの旅行者数を2010年に40万人に押し上げ、市場を拡大してきた同観光局の誘致戦略についてご紹介いただきました。さらに、特別講演として観光庁・MICE推進担当参事官の高見牧人氏が「MICEの推進について」として国の施策を説明いただきました。このあと、「海外のMICE戦略で、日本が何を学ぶ?」をテーマにパネルディスカッションを行いました。


地域の魅力をしっかり見極めることから・・・




 参加者アンケート調査によると、「海外の受け入れノウハウが非常に参考になった」と多くの参加者からご好評をいただきました。特に、今回のセミナーで注目すべきポイントは、香港政府観光局、マカオ観光局ともにMICE誘致に向けてそれぞれの国で観光資源の魅力をしっかり見極めて、最大限その魅力を活かした受け入れを推進していることでした。日本国内においても地域資源の魅力を見つけ、成功している地域は多くありますが、魅力を引き出せない地域も多くあります。ただ、地域の魅力をどのように活用して、いかに魅力的な提案をし、MICE誘致につなげていくかが大事なポイントであることは間違いありません。
 訪日外国人旅行者の誘致については、観光庁が中心に日本国内の受入環境整備へ向けて取り組みをスタートしてばかりです。交通機関、Wi-Fi環境、クレジットカードの対応、言語の表示、受け入れ地の住民の意識など、インバウンド先進国と比べて十分な受け入れ環境とは言えない状況です。MICE誘致に向けては、地域の魅力をまず整理した上で、官民協力の下で、魅力ある地域づくりを進め、ハード、ソフトの両面において受け入れ環境の拡充を進めていくことが求められると考えます。弊社では、今後も情報発信やセミナー事業などを通じて、MICE市場、インバウンド全体の市場拡大に貢献したいと考えています。今後ともよろしくお願いします。